レ・ミゼラブル 少女コゼット #30 「残されたコイン」

テナルディエによるジャン脅迫事件、後編。まさに手に汗握る展開でした。ジャン・ヴァルジャンを縛りつけて脅迫するテナルディエでしたが、のらりくらりと逃げ回ってみたり、かと思えば自らの腕に焼きごてを押し付けて凄んでみたりするジャンの気迫に押されてなかなかうまく行かず、そうこうしているうちに痺れを切らしたジャヴェールがゴルボー屋敷に突入し、テナルディエ一味は全員お縄。騒ぎに乗じてジャンは窓から飛び降りて脱出し、一件落着。
事件の一部始終を目撃しながら、父の恩人と想い人の父との間で挟まれて身動きの取れなかったマリウスくん。ヘタレもここに極まれりという感じですが、彼がヘタレでなかったらジャン・ヴァルジャンはジャヴェールに捕まっていたはず、というのは運命の皮肉ですなあ。しかしこれでまた「ユルシュール」さんに繋がる糸は切れてしまったので、マリウスくんはまたも霧の中ですか。唯一人逃げ出して無事だったエポニーヌはこの先どうなるのかも気になるところ。あの胡散臭いイケメン悪党の手に堕ちてしまうのでしょうか?