レ・ミゼラブル 少女コゼット #29 「テナルディエの罠」

家に来た男がジャン・ヴァルジャンと気付き、復讐の炎を燃やすテナルディエ。家賃を払うのに60フラン必要と言い、ジャンたちが金を取りに帰った隙に仲間を集めます。コゼットの方もテナルディエに気付き、ジャンを引き止めようとしますが、構わず出掛けてしまうジャン。例えテナルディエであっても、ジャンにとっては救うべき相手なんですね。まあジャンたちが教会に出入りしてることはもう掴まれているので、あんな悪党を野放しにしておくのはかえって危険、ということかもしれませんが。一方覗きをしていたお陰でお隣さんの陰謀に気付いたマリウスくんは警察に駆け込みますが、お相手はなんとジャヴェール。相変わらずダンディーです。
のこのこゴルボー屋敷にやってきたジャン・ヴァルジャンは、待ち構えていたテナルディエと悪党一味に捕まり脅迫されます。それを覗いていたマリウスくんは、お隣さんが父の遺言にあったテナルディエであると知り大ショック。ゴルボー屋敷の外には、突入準備を整えマリウスの合図を待っているジャヴェールたち。これまたすごいシチュエーションで次週に引っ張りますね。マリウスにとっては父の恩あるテナルディエを裏切るか、愛しい "ユルシュール" の父を裏切るかの究極の選択。ジャンにとってはまさに前門の虎、後門の狼で、どちらに転んでも窮地。
今回はテナルディエの逆恨みぶりも素晴らしかったですが、あの身なりのいいお嬢さんがコゼットであったと聞いて激怒するおかみの暴れぶりは、それを上回る迫力でした。エポニーヌはお嬢さんがマリウスの想い人であることには気付くものの、コゼットであることには気付かず。ああここにもまだ不発弾が。