レ・ミゼラブル 少女コゼット #26 「パリのすれちがい」

教会で子供たちに施しをするコゼット、浮浪児として街をうろつくガヴローシュ、「ユルシュール」さんのことしか頭にないマリウスの3者が、パリの空の下で幾度もすれ違いの巻。ジャン・ヴァルジャンとコゼットがゴルボー屋敷を見に行くくだりは、マリウスはともかくテナルディエ一家に見付かりはしないかとヒヤヒヤものでした。そしてクライマックスは、トゥーサンからリュクサンブール公園でマリウスを見掛けたと聞き、公園に向かって走るコゼット。ジャン・ヴァルジャンに感情移入している大きなお友達視聴者としては、トゥーサンめ余計なことしやがって、という視点で見るわけですが、「ABCの友の会」面々のスーパーセーブで事無きを得てほっとしました。
急な引越しと、その後リュクサンブール公園に行かせてくれないジャン・ヴァルジャンに、改めてこれまでのジャンの行動を不審に思うコゼット。なにを今更という感じですが。コゼットの中でジャン・ヴァルジャンの存在が少しずつ相対的なものになっていくのは、コゼットの精神的な成長の証でもあるわけですが、ジャンの視点からそれを見るのはなんとも物悲しいことです。
マリウスくん劇場は今回も絶好調。日傘の女性に「ユルシュールー!」と叫んで追いかけ、怖がられるマリウスくん。二重の意味で間違えてるよマリウスくん! しかしハンカチ握ってるだけで笑いが取れるマリウスくんは卑怯だよなあ。