大江戸ロケット #11 「埒もねえ!」

久しぶりに鉄十が登場し、ロケットボートで清吉と猛レースの巻。おソラさんを賭けてロケットボートで競争という少年漫画的燃える展開に臭いオチまでついて、今回も楽しかったです。
ラストのメタンガスの爆発は、もしや液体ロケットに繋げるための前振りなんでしょうか。江戸時代で液体推進剤となると、液体酸素 (-183℃) を作るための冷却がネックになりますが、そこはご隠居のオーバーテクノロジーでクリアしちゃうのかな? 燃焼試験の度にノズルを壊していてはやってられない → 打ち上げるかわりにロケットをボートに乗せて燃焼試験 → 八丁堀に見付かった時の言い訳として肥を運ぶ → 肥から出るガスの爆発 → (メタン燃料の液体ロケット?)。おバカなどんちゃん騒ぎとロケット作りの進捗が見事にシンクロする、美しい構成です。
一方で、北町、南町の両奉行の思惑に挟まれつつもおソラさんを護る銀さん、そして赤井の陰謀と、大人の人間関係も複雑に絡み合ってきて面白い。ところでラストの銀さんが覗かせた清吉への嫉妬は、どこまで本気なんでしょうか。瓢箪から駒で銀さんもおソラさんに惚れちゃった? おりくも久しぶりに登場して、恋愛模様も華やいできましたかね。