ヤングチャンピオン烈 Vol. 6

毎号のように増強されていく作家ラインナップが見物です。前号は掘骨砕三の登場に度肝を抜かれましたが、今号にはむつきつとむ土居坂崎が読切で登場。次号には冬長 (蜈蚣Melibe) が来るそうですよ。なんというか、引っぱってくる漫画家を選ぶセンスに非凡なものを感じます。RIKIとどれえじゃっきい (奴隷ジャッキー) と掘骨砕三松山せいじ土居坂崎が一堂に会してやりたい放題なんて雑誌、秋田にしか作れないよなあ。
Cuvie「ハコイリ」。エロシーンはいつも通りのいい仕事で、エロさではトップクラス。ただ、エロ漫画として読むとエロシーン以降の展開は余計ですし、普通の漫画として読むと練り込み不足を感じてしまいます。割り切って完全なエロ漫画フォーマットで描いてしまった方が、Cuvieの長所が生かせるのではないかと思うのですが。
道満晴明ヴォイニッチホテル」。祝復活。
むつきつとむ「君はろんりハート」。お得意の甘口ラブコメ。見た目ロリっ娘、実は二十歳という、ちょっと小鳥さんを思わせる設定のヒロインが良いなあ。
土居坂崎「ポトボる!」。読切。ポートボール漫画、と言ってよいものかどうか。何を題材に選んでも結局同じ展開だったと思いますが、カオスなバカギャグ漫画。やりたい放題やっていて、実に楽しそうです。
掘骨砕三「翼のざわめき」。キスで繁殖するカラスのお話。独特の不思議な世界を構築する手際は、いつもながら鮮かです。前回は完全にグロを封印しましたが、今回はちょっとだけそういうシーンもあり。
読者コーナーには三峯徹が登場。烈も晴れて三峯御大のお墨付エロ漫画誌になりました。