レ・ミゼラブル 少女コゼット #08 「お母さんのスカート」

ファンティーヌの堕ちっぷりがすごすぎるー。少しずつ、少しずつ身を堕としていくファンティーヌの、ビジュアル、心理両面での執拗な描写に圧倒されます。原作の展開は一部省略されましたが、それでも軽くトラウマになりそうなくらいの出来で、もう充分という感じ。
アパートを追われた後も仕事の見付からないファンティーヌ。はじめのうちこそ身なりにも気を使い、住み込みの仕事を探していたファンティーヌでしたが、コゼットに冬物のスカートを送るために髪を売り、結局橋のたもとの浮浪者グループに混ざって日雇い仕事。やっと稼いだお金をじゃらじゃら手に持って走っていたらひったくられ (見せびらかしてたらそりゃあ盗られる)、警察に行っても物乞いと思われ相手にされず、周囲の人びとにまで疑いの目を向けるようになります。誰も信じられず孤立を深め、ついには物乞いにまで身を堕とし、通行人との諍いで傷害事件を起こし警察に捕まるファンティーヌ。たった1話でここまで堕ちてしまうなんて……!