ドキッ! Special 1月号

ひろせみほ「ハーフタイムラヴァーズ」。とてもエロ漫画とは思えない込み入りまくったストーリー展開を見せたこの作品も、ついに最終回。最終回もこれまた込み入った内容で、エロシーンなんて入れる余裕はもちろんなし。それはエロ漫画としてどうなんだとは思いますし、エロ抜きにしてもちょっと詰め込み過ぎだとは思います。まあでも、80年代の青年漫画が先鞭をつけ、90年代のトレンディードラマ群による絨毯爆撃でペンペン草も生えなくなってしまった「大人のラブコメ」というジャンルに、今時果敢に挑戦しようとしている姿勢は評価しますよ。
ひろせみほも、琴の若子むつきつとむあたりと同様、ストーリー志向が高い故に、実用一辺倒な今時のエロ漫画業界ではちょっと居心地の悪くなってしまっている作家の一人です。私はこの辺の人達好きなんですけどね。まあ絵が達者なので、多少好き勝手やっても簡単に活躍の場がなくなったりはしないと思いますが。