週刊少年サンデー 33号

桐幡歩ジオと黄金と禁じられた魔法」。昨年読切の「鬼月」を本誌に発表した桐幡歩による、魔法ファンタジーな新連載68P。森の奥に魔法使いの師匠と2人で暮している主人公、ジオ。師匠が肝心の魔法を教えてくれないことに苛立つジオは、ある日行き倒れていた師匠の元弟子を見つけ、隠れ家へと案内するのだが……。
初回を見た限りでは、読切でも見られた繊細な心情表現や、静かな余韻を生む作劇といった作者の美点はある程度発揮されていたと思います。しかし、地味でやや見辛い絵柄、アクションや魔法バトルで見栄を切ろうとしない作風といった弱点も改善されておらず、週刊少年誌で生き残っていくには、相当なプラスアルファが必要になるんじゃないかなあという感触ですね。個人的には好きな作風ですし、こういう人こそゲッサンやサンデー超でのびのびと才能を伸ばしていって欲しかったんですが。
若木民喜神のみぞ知るセカイ」。「お前らはいつもそうだ…思いつきの盛り上げや浅薄な話題作りのために簡単にヒロインを殺す!!」というわけで、よっきゅんパワーでノーラ撃退の巻。ノーラはまだ諦めてないようですが、ノーラ攻略はあるんでしょうか?