週刊少年サンデー 32号

田辺イエロウ「結界師」。新章開始で、東北で起こった大惨事に呼応する烏森の話。土地神殺しで首を取られた巨人とくると、「もののけ姫」のアレみたいな。強い結界師を欲しがる敵勢力ということで、時音の洗脳話とも繋がって、いよいよキナ臭くなってきたなあ。しかし巻頭カラーで見開きのシーンが地割れってのが、この作品らしいというか。
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。新ヒロインは引っ込み思案な図書委員。神様曰く最近のゲームには絶対出てくるそうですが、さてどう攻略して行くのでしょうか。
緒里たばさ「クナイ伝」。最終回。打ち切りの割に良くまとめたと思いますが、個人的には多少バランスが悪くてもいいから突っ走ったところが見たかったなあ。具体的には、この最終ページの先にあるはずの鈴を加えた学園ドタバタラブコメを、1話でいいから……！ 全体としては、絵柄の魅力は当初の期待通りでしたが、ストーリーの方がいまいち付いてこなかった印象。個人的には特に、いづなと同居とか鈴とか、ラブコメ方面にいくらでも活かせそうな設定をほったらかしてシリアス一辺倒な展開になってしまったのが残念なところで、次回作では是非その辺りを改善して戴きたく。