週刊少年サンデー 27号

田辺イエロウ「結界師」。夜城さんて女性だったんですか。面の内が見たいような、見たくないような。ともかく、時音の涙を見てブチキレた良守が絶界発動の巻。しかし良守くん、君は勘違いをしている。時音を泣かせたのは夕上の優しさなんだよ。このままだと必死こいて夜城を倒して、でも時音の心は帰ってこないという切ない展開が……。
椎名高志「絶対可憐チルドレン」。ここ10年間の記憶を奪われ、さらに兵部にイタズラされた皆本が少年化。基本的に子供には勝てないバベルのヒエラルキーの中で、これまでチルドレンに一方的に虐げられてきた皆本でしたが、ショタ化すれば当然関係性は逆転するわけだ。ショタ皆本の逆襲が今始まる！
若木民喜「神のみぞ知るセカイ」。アイドル消失！ 攻略3人目にして人外登場？ しかしこの展開に、「かのんの正体は、宇宙人、未来人、異世界人？」というアオリを付ける編集は相変わらずどうかしてますね。
原作：森絵都、漫画：池野雅博「DIVE!!」。最終回。原作ストーリーは一通り消化したようですし、映画のプロモーションとしてはこれで予定通りだったのかもしれませんが、漫画作品単体としては物足りなかったとしか言い様がありません。マイナースポーツものの生命線たるディテール描写が圧倒的に足りず、ストーリー消化に終始してしまったのは返す返すも残念です。序盤から一本調子に早い進行だったところを見ると編集の指示だったのかもしれませんが、著名原作を中途打ち切りにするのは格好がつかないからといって、ただストーリーを消化するだけになってしまっては本末転倒も甚だしい。ともかく、池野雅博の次回作には期待します。