週刊少年サンデー 46号

緒里たばさ「クナイ伝」。新連載68P。主人公のクナイは現代に残る忍びの一族、夜宴の末裔。14歳の誕生日に一族に伝わる秘刀、邪紅刀を受け継いだクナイが、夜宴の使命として忍びの力を犯罪に使う者どもを退治する、というような話。基本設定は読切版と同じで、普段はチンチクリンのクナイが忍びの血を吸ってイケメンに変身するところも一緒。大きな設定変更はキーアイテムとして喋る刀の邪紅刀を組み込んできたことで、バトルの相棒兼解説役として活躍してくれそうです。
キャラのパターンが少ないような気はしますが、ナチュラルなキャラ作画の魅力は読切の印象そのままで、期待したいところ。ただし作劇に不安ありというのも読切版同様だなあ。あと女の子も充分可愛いんだけど、やっぱり作者の興味はクナイくんを描く方に向いているようで、カラーページを見る限りタイツは履いていない練習着姿のクナイくんの、危険なアングルに何度もドキドキさせられましたよ。いや、どうせフンドシなんだろうけど、けして見せようとしないところに並々ならぬ拘りを感じるね！
田辺イエロウ「結界師」。これ以上周囲に犠牲を出すことを避けるため、扇一族の館に単身乗り込む正守。やっぱり正面切った対決になるのか。
椎名高志「絶対可憐チルドレン」。学校の遠足。皆本のお手製愛情弁当を巡るあれこれ。ここしばらくハードな話続きだったので、この辺で軽めの息抜きエピソードということですかね。まあともかく、ちさとちゃんの妄想が本気でヤバくてのけぞりました。「こんなにがいのよくのむなあ」とかいうセリフも、なんか違う意味に見えてくるよ！
井上和郎「あいこら」。バレンタインにヒロインたちからチョコ攻撃を喰らうハチ。久々にあいこららしくノリのいい回で、現状での各ヒロインの立ち位置を再確認するエピソードという意味合いもあったかな。しかし、バレンタインネタをこの時期に持って来ざるを得ないということは……。