東京魔人學園剣風帖 龍龍 第弐幕 #12 (最終回) 「第壱弐夜 番外編 ありがとう」

番外編その2、最終話は拳武編と宿星編の間、卒業祭の準備に追われる龍麻たちの平和な一日の巻。その力故に子供の頃から孤立し続けてきた龍麻が、魔神学園に来てはじめて得た本当の友人たちに囲まれている幸せを描写する回で、これまでで一番後味の良い回だったような。
結局宿星編後の龍麻たちへのフォローは全くなしで、宙ぶらりんなままに終了となりました。これはバッドエンドだったと解釈すべきなんでしょうかね。本来拳武編と宿星編の間に入るはずのこの回をラストに持ってきたのは、視聴者へのせめてものサービスなのかも。個人的には、こういったコミカルな部分をもっともっと本編に入れていって欲しかったなあと思いますけど。
作監、原画に牧野竜一。アクションは雷人と扇子娘の痴話喧嘩くらいでしたが、軽めの内容に合わせて、顔芸の多いコミカルな芝居が楽しかったです。マリィ可愛かったなあ。

  • 醍醐のマッチョロミオは見せてくれたのに、龍麻のキラキラドレスなジュリエットを見せてくれないなんて! どうせ最後なんだから、あと一歩踏み込んで欲しかったよ
  • 1期2話で暴れてたグロい妖怪の伏線をこんなところで回収。一瞬龍麻の本当の母親かとも思いましたが、そういう訳でもないようで、歴代学長の一人らしいということしか分かりませんでしたが
  • まあアレだ、元気で可愛いマリィが見られたのでもうなんでもいいや

総括

1期と同じく、構成・脚本に大きな欠陥があるものの、作画の魅力が突出したアニメだったなあという印象。2クール揃ってみると、思いの他伏線もきちんと回収されているんですが、辿り着いた終着地点が廃墟の東京、主人公行方不明、仲間は身体ボロボロというのでは、やはり納得し難い部分は残り。とはいえ、目立った崩れもなく (その代わり大爆発と言える回も少なくなりましたが) 魔人らしい高品質な作画を最後まで維持した点は素晴らしく、やはり今期有数の作画アニメでした。スタッフの皆様、お疲れ様です。