コミックアライブ 2月号

毎号読み応えがあって面白いなあ。もう創刊7号目。順調に立ち上がっていると思います。創刊前は、メディアファクトリーには元々フラッパーがあるし、どうせMF文庫Jのコミカライズ担当誌なんだろうと思ってあまり期待していなかったんですが、いい意味で予想を裏切られました。もちろんラノベのコミカライズが大半ではあるんですが、ストーリー構成力のある漫画家をちゃんと集めてオリジナルにも力を入れているところがいいです。
井ノ本リカ子「モモタノハナ」。エロはなくとも変わらぬ井ノ本らしい激甘なラブコメで、実によいです。ついにhanaと会う決意を固めた桃太。しかし、hanaの正体は意外や意外、委員長でもうめちゃんでもなく、第三の女の子。両手に花どころじゃなくなってきましたな。
kashmirデイドリームネイション」。「必殺マジカル……風土病!!」。相変わらずの素晴らしい言語センスです。
青本もあ「おまかせ精霊」。他力本願な気質の少年少女だけが召喚できる「精霊」を巡るお話。すっきりした絵柄で学園コメディ、ファンタジー、ハートウォーミング、微エロがバランス良くまとまっていて面白いです。個人的にはラブ風味が入ってくれるとさらに良さ気になると思います。


さて、オリジナルが好調な反面、メディアミックス系の連載には微妙なのが多いんですが (アニメ化した「ゼロの使い魔」「はぴねす!」あたりが個人的に微妙なので、特にそういった印象が強いのかもしれません)、そんな中でも面白いのが、まだらさい陰からマモル!」。フラッパーからの移籍組です。元々まだらさいが原作の挿絵担当だったこともあるのでしょうが、実に愛嬌のあるいい絵。連載当初は表情のパターンが少なかったり、漫画としては描き慣れず読みにくいところもありましたが、そのへんも急速にこなれてきていて、毎回楽しいです。