少年陰陽師 #07 「彼方に手繰る女の念い」

新井淳のバトル回。ひぐらしのように元から作画が暴れているアニメではなく、いかにもディーン的な (あまり動かない) 端正な作画が基本のこの作品に、山下系という取り合わせがまず面白いです。バトルはボリューム的には食い足りませんでしたが、敵の結界に引き込まれた途端に、色調を変えると同時に広角、ナナメのカメラワークに切り換わり、お話も作画も異世界に入るのが面白かった。
昌浩が彰子を意識しはじめて、ようやく彰子がヒロインらしくなってきましたね。昌浩の「夜になってからこっそりと」なんて台詞は、通い婚のこの時代では相当な爆弾発言で、これはドタバタラブコメになるに違いないと思ったのに、その前に彰子が捕われてしまって残念。
ところでこの彰子 (あきこ) って、藤原道長の娘ですから中宮彰子 (しょうし) のことですよね。格好からして裳着前のようですが、11、2歳で裳着を済ませたらすぐに一条天皇に入内してしまう人です。初恋は叶わぬ運命なのか、不倫するのか、歴史を改変するのか、どうするんでしょうね。